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2008年01月11日(金)更新

女神に好かれる

●プロ野球の中継を見ていると、コールドゲームのように大差で決着がつく試合が、年に数回あります。最初から一方的な展開の場合は、途中でチャンネルを替えてしまいますが、なかには中盤まで拮抗していたのに、たったワンプレイで流れが変わり、結果として大差で終わる試合もあります。

●そのような試合は、終わった後に「あのエラーがなければ…」「あの投手交代さえもう少し早ければ…」と思うもの。たった一つのプレーや采配で勝負の流れが一気に決まったとき、流れとか勢いといったものの凄さ・怖さというものを再認識させられます。

●もちろん、会社経営にも通じるものがあります。経営者としては、組織の勢いを大切にしなければなりません。さもなければ、会社を目標達成に導いてくれる勝利の女神は去ってしまうのです。しかも、一度去ってしまうとなかなか戻ってくれません。

●では、勝利の女神はどこにいるのでしょうか。私は、毎日の何気ない仕事の中に潜んでいると思っています。つまり、日ごろのちょっとした仕事ぶりが、良きにしろ悪きにしろ会社の勢いを左右してしまうのです
●決して、大々的なセールやキャンペーンだけが本当の勝負ではありません。その日その日の日常業務もまた勝負なのです。

●こんな名言があるのはご存じでしょうか?

・「革命とは車輪を回すことである」(音楽家:イーゴリ・ストラビンスキー )
・「功を奏するとどめの一撃などない。小さなステップの積み重ねだ」(リーマンブラザーズ元会長:ピーター・コーエン )
・「雨だれ石をうがつ」(日本のことわざ)

上記のいずれも「毎日の継続した努力こそが、将来の大きな成果に結びつくカギである」と教えてくれる名言です。

●そろそろお正月気分もおしまいにして、この一年に勝利するための闘争心をあらわにしていきたいものです。会社や個人の目的意識や挑戦意欲をリフレッシュし、勢いを呼び込めるような毎日を過ごしましょう。