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社長業を極めるためのカリキュラムについて、「日本的経営のリニューアル」という視点から紹介します
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2009年06月19日(金)更新
ナイスガイに捧ぐ
●私たちの父親の世代に比べ、最近の社長は、真面目なナイスガイが多くなりました。それ自体はとても素晴らしいことかもしれませんが、「もうちょっと毒気があればいいのに」と思うときがあります。「優しすぎる」「気遣いをしすぎる」といった社長が増えているように思うのです。
●社長には、たとえ部下に反対されたとしても、決断しなければならないときがあります。ですが、最近の社長には、強烈なリーダーシップが必要とされる場面ですら、ナイスガイであろうとするあまり、リーダーシップを発揮できない人が多いようです。
●こうしたケースでは、「あなたの会社の一番の問題は、経営者であるあなた自身の性格です」ということを申し上げなければなりません。
●私は「目指せ紅帯! 経営体質チェックシート」というものを作り、毎年社長のみなさんに、ご自身の経営力を判定してもらっています。内容は、「組織力」「営業力」「計画経営力」「企業文化」「自らの人間力」の5つの分野でそれぞれ5問ずつの、計25問で構成されていますが、ほとんどの人が「自らの人間力」に高評価をつけています。
●「自らの人間力」は、次の5つの質問からなっています。
1.会社を経営するにあたって、私利私欲だけではない公益を意識した理念や理想をもっているか
2.経営者の「五大義務(高収益、好財務、雇用、納税、教育)」を自覚した経営をしているか
3.社内外で話すこと(書くこと)は、人々を鼓舞し、リードする内容のものになっているか
4.毎日、個人目標と仕事目標を音読または黙読しているか
5.口頭や文書で人に約束したり宣言したことは立ち消えになることなく、きっちりけじめをつけているか
つまり、「勤勉に働く」だとか「よく勉強する」などの項目については、みなさん自信があるようです。
●逆に、みなさんが低い点数をつけるのは「計画経営力」です。そこには以下の質問が並んでいます。
1.成文化された経営方針書があり、それを全員に伝えているか
2.経費の使い方は、あらかじめ決めた予算をもとにしているか
3.経営陣は、毎月の月次決算書を読み、それをもとに今後の対応を考えているか
4.年次・月次・週次での目標設定書式があり、それを部下に書かせているか
5.計画と実績は定期的に見直し、問題があればすぐに対策を打てるような会議やミーティングがあるか
これらが最も低い点数になるのです。
●この回答結果から、私は次のような仮説をたてました。
-----
中小企業の経営者はリーダーシップのとり方に関して、個人的な魅力を頼りにしすぎている。真のリーダーシップは、リーダー個人の人間性が基本ではある。しかし、それだけで企業をリードできるわけではない。
とくに、現状のような難局をリードするためには、これまで要求していなかったことでも部下に要求しなければならない。その際に、「思っているけど言えない」という社長のキャラ(個性)が、ボトルネックになる可能性がある。
-----
ということです。
●たとえば、
・目標や計画の作成と修正
・行動や意識の変化
・成長
などについては、堂々と部下に要求しなければなりません。妥協や言い訳がまかり通るような組織風土を、思い切って変えていきましょう。
●このように、当然ともいえる内容を部下に要求し、実行させるのが社長です。部下から見た人間的魅力を大切にするあまり、仕事に対する要求水準で妥協をしてはいけません。社員からみて、もっとイヤな社長になろうという決断が求められます。
●また、社員も妥協は望んでいないはずです。むしろ、厳しい指導を望む部下が増えています。そろそろ、人間性を武器にしようとするのはやめにしようではありませんか。
●社長には、たとえ部下に反対されたとしても、決断しなければならないときがあります。ですが、最近の社長には、強烈なリーダーシップが必要とされる場面ですら、ナイスガイであろうとするあまり、リーダーシップを発揮できない人が多いようです。
●こうしたケースでは、「あなたの会社の一番の問題は、経営者であるあなた自身の性格です」ということを申し上げなければなりません。
●私は「目指せ紅帯! 経営体質チェックシート」というものを作り、毎年社長のみなさんに、ご自身の経営力を判定してもらっています。内容は、「組織力」「営業力」「計画経営力」「企業文化」「自らの人間力」の5つの分野でそれぞれ5問ずつの、計25問で構成されていますが、ほとんどの人が「自らの人間力」に高評価をつけています。
●「自らの人間力」は、次の5つの質問からなっています。
1.会社を経営するにあたって、私利私欲だけではない公益を意識した理念や理想をもっているか
2.経営者の「五大義務(高収益、好財務、雇用、納税、教育)」を自覚した経営をしているか
3.社内外で話すこと(書くこと)は、人々を鼓舞し、リードする内容のものになっているか
4.毎日、個人目標と仕事目標を音読または黙読しているか
5.口頭や文書で人に約束したり宣言したことは立ち消えになることなく、きっちりけじめをつけているか
つまり、「勤勉に働く」だとか「よく勉強する」などの項目については、みなさん自信があるようです。
●逆に、みなさんが低い点数をつけるのは「計画経営力」です。そこには以下の質問が並んでいます。
1.成文化された経営方針書があり、それを全員に伝えているか
2.経費の使い方は、あらかじめ決めた予算をもとにしているか
3.経営陣は、毎月の月次決算書を読み、それをもとに今後の対応を考えているか
4.年次・月次・週次での目標設定書式があり、それを部下に書かせているか
5.計画と実績は定期的に見直し、問題があればすぐに対策を打てるような会議やミーティングがあるか
これらが最も低い点数になるのです。
●この回答結果から、私は次のような仮説をたてました。
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中小企業の経営者はリーダーシップのとり方に関して、個人的な魅力を頼りにしすぎている。真のリーダーシップは、リーダー個人の人間性が基本ではある。しかし、それだけで企業をリードできるわけではない。
とくに、現状のような難局をリードするためには、これまで要求していなかったことでも部下に要求しなければならない。その際に、「思っているけど言えない」という社長のキャラ(個性)が、ボトルネックになる可能性がある。
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ということです。
●たとえば、
・目標や計画の作成と修正
・行動や意識の変化
・成長
などについては、堂々と部下に要求しなければなりません。妥協や言い訳がまかり通るような組織風土を、思い切って変えていきましょう。
●このように、当然ともいえる内容を部下に要求し、実行させるのが社長です。部下から見た人間的魅力を大切にするあまり、仕事に対する要求水準で妥協をしてはいけません。社員からみて、もっとイヤな社長になろうという決断が求められます。
●また、社員も妥協は望んでいないはずです。むしろ、厳しい指導を望む部下が増えています。そろそろ、人間性を武器にしようとするのはやめにしようではありませんか。
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