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2010年09月03日(金)更新

上機嫌

●・・・最近一番ビックリしたのは、弟のセージが何も見ずに『約款』という漢字を書いているのを目撃したこと。で、その次にビックリしたのは、文脈から考えて奴がその『約款』を「どれい」という意味で使っていたこと。
・・・

という書き出しで始まるゲッツ板谷の『板谷バカ三代』(角川文庫)は、とにかく楽しいです。

●家が焼けようが、じいさんが死のうが、自宅の風呂桶で鯉を飼おうが、とにかくこの家庭はなにがあっても異様に明るいのです。
普通の人なら嘆きかなしみ、落ち込み、失意の底に沈むようなことですら、突き抜けて明るい。
ご本人たちいわく、「バカだから」となるが、ここまでバカに徹しきれるのはスゴイです。

●この『板谷~』を知ったのは、齋藤孝著『上機嫌の作法』のなかでです。
「上機嫌でいることが道徳の第一位」とアランが言うように、いつも上機嫌で居続けることは相当むずかしいことです。むしろ私たちは、不機嫌でいることで自分を主張したり武装したりしがちなのです。

●だが不機嫌になる人は二流だと思って間違いありません。

私の友人で不機嫌そうな人は一人もいません。もちろん人間だから喜怒哀楽の感情は表にだしますが、ブスッとした感じで不機嫌にふるまう人はいません。
また、経営者としても、そういう社員の存在を認めてはならないと思うのです。

●齋藤孝氏の本を読むまでもなく上機嫌でいることの必要性はあなたも理解しているはずです。
しかし、本当にそれができているでしょうか? 不機嫌ではない、というだけではダメです。
まずは、今日一日だけでもかまわないので、上機嫌でいることを貫き通してみて、何が起きるかをみてみましょう。