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2012年06月08日(金)更新

ネタが命

●漫才やピン芸人のグランプリを決める番組があります。高額な懸賞金を目当てに、一発勝負のネタで勝負するのがおもしろく、ほとんどの芸人が緊張し、笑いを取ることに真剣になっています。
見事グランプリを取ったあかつきには、懸賞金が手に入るだけでなく各テレビ局から引っぱりだこになります。雑誌取材やコマーシャルだって舞い込むことがあります。昨日まではヒマをもてあましていた芸人が、一夜にして多忙を極めるようになるわけですから、まさしく「お笑いドリーム」ですね。
 
●ネタが勝負なのは芸人だけではありません。社長もネタが命です。
 
新製品のネタ、新事業・新サービスのネタ、マーケティングのネタ、イノベーションのネタ、人事のネタ……。
いつも新しいネタを考え、社内に新風を吹き込み続ける。それが社内の活性源となり、ネタによって社長自身のテンションも維持できるのです。
 
●では、そうしたネタはいつ考えるのでしょうか?
 
約1000年ほど前の宋の時代、中国の学者・欧さんは文章を書く時やアイデアを練る時には三上(さんじょう)でなければならないと書き残しています。三上とは、「馬上(ばじょう)」、「枕上(ちんじょう)」、「厠上(しじょう)」の三つです。
 
今日に当てはめるならば、
 
・馬上・・・車や新幹線、飛行機で移動中
・枕上・・・ベッドやふとんの上。眠る前、眠っている最中、寝起き
・厠上・・・トイレの中
 
ということになるでしょうか。いずれにしろ、一人になって自由になったときにアイデアがひらめくことが多いとされているのです。
 
●私も、自分のメルマガやブログのネタを思いつくときはどんな時かを考えてみました。
それは、移動中、読書中、聴講中の三つです。
移動中とは、車や新幹線、時には徒歩の最中にアイデアが出ます。そんなときは、あわてて何かにメモを取っていたのですが、最近は音声認識してくれるアプリに向かって語り、その場で自分宛にメールしておきます。
読書中にアイデアが出ることも非常に多い。シナプスが活発に動いてつながっている感覚は何より楽しい時間です。聴講中というのは、人の話を聞いている時ですからセミナーや会議の時ということです。
 
あなたはどんな時にひらめきますか?
 
●社長はネタが命。
新しいネタを仕込む場所と時間を意図的に確保して、いつも新鮮なネタで尽きない社長であり続けましょう。