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2009年12月11日(金)更新

魅惑的なコピー

●ある日、弊社に若い女性が営業目的で飛び込み訪問してきました。少し話をしたあと、「あのぉ、『がんばれ社長!』って素敵な社名なのですが、どのような活動をされているのですか?」と聞かれました。

●なので、「う~ん、詳しく話すと長くなるのですが、メルマガや本の執筆に加えて、セミナーや講演、異業種交流会の主催などをやってます。まあ、社長にがんばってもらうのが仕事なので、『がんばれ社長!』にしました」と答えました。

●「へぇ、すごそうですね」と彼女は言ってくれましたが、おそらく全然わからなかったでしょう。といっても、それは彼女の理解力に問題があったのではありません。こちらの伝え方の問題なのです

●アメリカの人気コンサルタント、トム・ピーターズは「自分や自社を世間に伝えるときの表現力が大切である」として、次のように述べています。

・・・
陳腐な言葉がならんだ自己紹介ではなく、すこしはあなたの顔が見えるような表現をしよう。

たとえば、

・セクハラ訴訟を避けるエキスパート。私の名前は25の新聞・雑誌に取り上げられた
・金融サービスと小売業に豊富な経験をもつ○○○

など、はっきりと正確に伝えることが大切。(若干、見栄が入っていたとしても)それがブランドになるので、次の設問に答えを出すことで自分の表現力を高めよう。

1. 自分はいったいどういう人間か
2. 自分の商品は何か
3. その商品は何が特別なのか
4. 類似商品とどこがどう違うのか
5. その信頼性をどう表現すればいいのか
6. 自分が進んでいることをどう伝えればいいのか
7. 自分がカッコいいことをどう伝えればいいのか
8. これだけは誰にも負けないという技能はなにか
9. 過去の実績(自慢できるプロジェクト)がいくつあるか
10. 世間の評判はどうか
11. 見た目(身だしなみは大切だ、そして名前も…)
12. 話術(説得力、表現力)
13. 人柄・個性(いちばん大切なのは、あなたらしさ)
・・・

他人の口を介した言葉やイメージは一人歩きしていくものです。ですから、あなた自身が発するキャッチコピーが実態を正しく反映させたものであり、会う前から期待を高める役割をしてくれるのであれば、それに勝るものはないでしょう。

少なくとも、飛び込み訪問の営業マンや交流会で名刺交換した相手が、帰社してからあなたのサイトにアクセスし、注意深く読んでくれるような魅惑的なキャッチコピーを作りたいものです

●ちなみに、もし、冒頭の女性に今度同じ質問をされたら、「『がんばれ社長!』とは、日本の社長にがんばってもらうためにオンラインでサービスを提供する、経営コンサルタント会社です」と答えるつもりです。これでもまだ満足はしていませんが、冒頭の説明より相当すっきりしたと思いませんか?