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2010年09月10日(金)更新

社長の内的生活

●朝を制しましょう。朝早く起きて心に良いことをするのです。あなたは朝起きてから何をしていますか?

あわただしく身支度を調え、朝食をすませて出社しているようでは朝を制しているとは言えません。できれば、朝は自宅かカフェで一人作戦タイムを持ちたいもの。
ゆっくりした朝を過ごす人でも、テレビを見たり新聞を読んでいては何にもなりません。大切なことは、「今日も一日充実した時間を過ごそう」と決意を新たにできるような時間を持つことなのです。

●次に紹介する名言は、考える時間を確保しようと訴えているものばかりです。

・「ほとんどの人は時間をとって考えようとしない。私が国際的な名声を手にしたのは、
 週に二回考えたからだ」(劇作家:ジョージ・バーナード・ショー)
・「内的な生活をもたない人は、環境の奴隷である」(スイスの作家:アミエル)
・「朝寝すべからず、はなしの長座すべからず」(徳川光圀)
・「人間の再建は朝起きにある」(丸山敏雄)

●私はまず、心を耕してくれるような名著を読み、そのあと自社や個人の目標に目を通したり、新たな目標やアイデアを書き加える作業が大好きです。出張などでしばらくそうした時間が確保できなくなると、自分の調子が落ちていくのが分かるほどです。

●一人で何をすべきか分からないという人には、【Wish List】を書きだそうと提案しています。【Wish List】に書き出す項目は公私にわたって何でもOK。思いついた順にどんどん書き出すのです。ただし、可能な限り積極的かつ明るく具体的に書いてほしいとお願いしています。

・毎月の売上高を3,000万円にしたい
・キャッシュフローを毎月プラスにしたい
・優秀な人材を採用して組織的な経営をしたい
・早起きしたい
・毎月5冊以上、読書したい
・やせたい(体重70キロ、体脂肪25%の達成)
・休肝日を毎週2回以上つくりたい
・本を書きたい
・社員勉強会を定期開催したい
・朝礼または終礼をやりたい
・・・etc.
 等々、なんでも構いません。

●セミナーなどで、5分間で【Wish List】を何項目書き出すことができるか挑戦してもらうことがあります。過去最高記録は、5分間で55個書き出した居酒屋の経営者です。
5分間、つまり300秒で55項目を書こうとしたら5.5秒につき一項目書いた計算になります。つまりほとんど手が動きっぱなしだったということです。
あなたもやってみていただきたい。5分で50項目以上書ければ、間違いなく全国トップレベルの水準です。いや、30項目を超えたら立派なものだと思います。

●Wish Listをすらすらと沢山書ける人にはひとつの共通点があります。それは、過去に何度もそうした作業をしたことがあるという共通点です。

毎朝カフェでWish Listをゼロから書いているという人もいました。それを何週間も続けていると、一言一句同じ内容で、同じ順番で書けるようになるというのです。そこまで行けば、もうしめたもの。頭の中は大切な目標で占められていることでしょう。

●【Wish List】を早く書けるようになることよりも大切なことがあります。
それは、書き尽くした【Wish List】を持つことです。何個書けばよいのかは個人差があって一概に言えませんが、私の知るかぎり千個以上のWish Listを作っている人はほとんどいません。できればあなたには「Wish千個荒行」に挑んでほしいものです。