武沢信行の「社長の学校・事始め」 | 経営者会報 (社長ブログ)
社長業を極めるためのカリキュラムについて、「日本的経営のリニューアル」という視点から紹介します
利益とは何か
●お客様にゴリヤクを提供し、社員の物心両面の幸せを実現しようという経営者にとって、大切なものは「利益」である。
●なぜなら、お客様に対してより良いゴリヤクを提供していくためには、社員を教育してサービス水準を高めたり、新たな設備投資をしたりする必要がある。その原資は資金であり、資金調達のための大きな呼び水が「利益」なのだ。
●また、従業員の幸せを心から願う以上、一生の職場たるにふさわしい雇用条件や待遇の実現など、働きがいと誇りがもてる環境を作っていく必要がある。その原資もやっぱり「利益」なのだ。
●では、「利益とはいったい何なのだろう」か。たまには、まじめに考えてみたい。
●まず、私の考えを述べてみたい。
1.利益とは、会社全体の社会に対するお役立ちの結果であり、お客様や市場がくれた通信簿である
2.利益とは、単なる儲けではなく、お客様や従業員に対して今以上に喜んでいただくための唯一の資金源である
3.利益を内部留保していくことによって、会社には安全性と柔軟性が増し、社員には新たな仕事の機会がもたらされることになる
つまり、利益とは最終的な儲けの金額を指すのではなく、会社の存続と従業員の豊かな人生を実現するための「必要経費」なのである。
●これが模範解答という意味ではない。ご自分なりの回答で構わない。いずれにせよ、こうした利益観をじっくりと従業員に教え、対話をして理解を深めることが重要である。
●ある会社の営業部長某氏が、営業会議でこんな発言をしているのを聞いたことがある。
「先月までの上半期で利益目標は未達成ですし、前年の半分しか利益は出ていません。しかしながら、いまだに半期で1,000万円の儲けがあるわけですから、あわてる必要はないかと思います」
私は唖然とした。残念だがこの部長氏、利益に対する理解が不十分だ。利益の半分が税金に取られ、その残りから借金返済の元金や株主への配当、役員賞与を払い、その残りだけが会社に蓄積されるという事実を知らないのだろうか。1,000万円の「儲け」では銀行返済さえままならない可能性だってあるのだ。
●もう一度申し上げる。「利益がなぜ、いくら必要なのか」「利益目標の達成がどれだけ大切なことなのか」、社員に対して真剣に教え込んであげてほしい。あなた自身の言葉で。
●なぜなら、お客様に対してより良いゴリヤクを提供していくためには、社員を教育してサービス水準を高めたり、新たな設備投資をしたりする必要がある。その原資は資金であり、資金調達のための大きな呼び水が「利益」なのだ。
●また、従業員の幸せを心から願う以上、一生の職場たるにふさわしい雇用条件や待遇の実現など、働きがいと誇りがもてる環境を作っていく必要がある。その原資もやっぱり「利益」なのだ。
●では、「利益とはいったい何なのだろう」か。たまには、まじめに考えてみたい。
●まず、私の考えを述べてみたい。
1.利益とは、会社全体の社会に対するお役立ちの結果であり、お客様や市場がくれた通信簿である
2.利益とは、単なる儲けではなく、お客様や従業員に対して今以上に喜んでいただくための唯一の資金源である
3.利益を内部留保していくことによって、会社には安全性と柔軟性が増し、社員には新たな仕事の機会がもたらされることになる
つまり、利益とは最終的な儲けの金額を指すのではなく、会社の存続と従業員の豊かな人生を実現するための「必要経費」なのである。
●これが模範解答という意味ではない。ご自分なりの回答で構わない。いずれにせよ、こうした利益観をじっくりと従業員に教え、対話をして理解を深めることが重要である。
●ある会社の営業部長某氏が、営業会議でこんな発言をしているのを聞いたことがある。
「先月までの上半期で利益目標は未達成ですし、前年の半分しか利益は出ていません。しかしながら、いまだに半期で1,000万円の儲けがあるわけですから、あわてる必要はないかと思います」
私は唖然とした。残念だがこの部長氏、利益に対する理解が不十分だ。利益の半分が税金に取られ、その残りから借金返済の元金や株主への配当、役員賞与を払い、その残りだけが会社に蓄積されるという事実を知らないのだろうか。1,000万円の「儲け」では銀行返済さえままならない可能性だってあるのだ。
●もう一度申し上げる。「利益がなぜ、いくら必要なのか」「利益目標の達成がどれだけ大切なことなのか」、社員に対して真剣に教え込んであげてほしい。あなた自身の言葉で。
ボードメンバープロフィール
武沢 信行氏
1954年生まれ。愛知県名古屋市在住の経営コンサルタント。中小企業の社長に圧倒的な人気を誇る日刊メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』発行者(部数27,000)。メルマガ読者の交流会「非凡会」を全国展開するほか、2005年より中国でもメルマガを中国語で配信し、すでに16,000人の読者を集めている。名古屋本社の他、東京虎ノ門、中国上海市にも現地オフィスをもつ。著書に、『当たり前だけどわかっていない経営の教科書』(明日香出版社)などがある。
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