武沢信行の「社長の学校・事始め」 | 経営者会報 (社長ブログ)
社長業を極めるためのカリキュラムについて、「日本的経営のリニューアル」という視点から紹介します
才能とは何か?
●みなさんは成功する条件は何だと思いますか? 次の項目がその条件に当てはまるかどうか、「YES」か「NO」でお答えください。
1. 成功するためには、ハンサム・美人でなければならない
2. 成功するには、身長が高いほどよい
3. 成功は、「学歴×コネ」の値に正比例する
4. 成功者とは、才能に恵まれた人たちのことだ
●きっと多くの方が、1~3については「NO」と答えるでしょう。私も同じ意見です。では、4はどうでしょうか? 才能は必要ですが、まず、「才能とは何か」、「どのようにそれを得ることができるか」という点を明確にしておかなければ、「YES」か「NO」か、答えることは難しいかもしれません。
●私の友人・田中得夫さんが発行するメールマガジン「成功への道しるべ」に、次のような逸話が紹介されていました。おもしろかったので、引用させていただきましょう。
・・・
随分以前に、米国の雑誌に出ていた記事ですが、中南米のエクアドルでのことです。中風で完全に動けなくなった患者ばかりが入院している病室に、ニシキヘビのような大蛇が入ってきたというのです。さて、動けない患者たちはどのように反応したでしょうか。
1. 動けないので大声を出して助けを求めた。
2. 声をひそめて大蛇がどこかへ行ってしまうのをじっと待った。
正解は、そのいずれでもありません。何と、「全員ベッドから飛び降り、病室から逃げ出した」というのです。
生命が危機に瀕するようなできごとに遭遇して、潜在能力がつかわれたのです。普段は完全に動けない患者なのに、大蛇の前では動くことができたのです。その潜在能力のことを別名「第二の力」と言いますが、「第一の力」すなわち通常の能力を使い切ったあとになってようやく引き出されてくる能力です。
・・・
なるほど、私も思い当たることがあります。
●あるときの私は、早朝4時にバチッと目が覚め、日の出前に「がんばれ社長!」を書き始めます。午前7時には書き終え、家族が起きてきたらそろって朝食。シャワーを浴び、歩いて1時間かけてオフィスに出社。一日平均15,000歩あるきます。日中は精力的に働き、帰宅前にはジムで汗を流します。夕食と家族団らんのあと、就寝前には、何より楽しみな読書タイム。朝から晩まで、目標に意識が集中し、心地よい緊張感とあふれる充実感でぐっすり熟睡しているので疲れをまったく知りません。自然に人にも優しくなれます。
●一方、別の私は、やる気がなく、昼近くに目覚めます。すでに遅刻しているのであわててタクシーに飛び乗ります。出社後はすぐにランチ。オフィスにもどると、しばしネットサーフィン。眠気が襲ってくるのでしばし昼寝。昼寝が終わると、メールチェックを済ませ、数時間かけてメルマガを発行。もうそれだけでグッタリし、仕事を終えます。午後6時になると友人をさそって酒を飲みにネオン街へ。たらふく食べて飲んで騒いで、家にもどるのは午前様。翌朝はまた寝坊します。
●さて、この「二人の武沢信行」は、まぎれもなく同一人物です。決して、そっくりさんではありません。この差は、意識と習慣の違いですが、それが続くと決定的な「才能」格差を生み出します。
●才能とは何か? それは、自らの中に眠る潜在能力を引き出す能力のことです。顕在的な能力(第一の力)を出し切った人だけが開くことができる「ハッチ」の向こうに、今までまったく気づかなかった、無尽蔵に湧き出るパワー源(第二の力)があるのです。そのパワーを活用できること――それが、才能なのです。
●疲れたと思ったらもっと働く。眠いと思ったらもっと働く。帰ろうと思ったらもう一仕事。特に若いうちにそうした仕事をしてきた人は、潜在能力が顕在化していくのです。潜在能力を味方につけるためにも、顕在能力を使い切る必要があるのです。だから、「もう一番」「もう一丁」の精神が大切だと思うのです。
1. 成功するためには、ハンサム・美人でなければならない
2. 成功するには、身長が高いほどよい
3. 成功は、「学歴×コネ」の値に正比例する
4. 成功者とは、才能に恵まれた人たちのことだ
●きっと多くの方が、1~3については「NO」と答えるでしょう。私も同じ意見です。では、4はどうでしょうか? 才能は必要ですが、まず、「才能とは何か」、「どのようにそれを得ることができるか」という点を明確にしておかなければ、「YES」か「NO」か、答えることは難しいかもしれません。
●私の友人・田中得夫さんが発行するメールマガジン「成功への道しるべ」に、次のような逸話が紹介されていました。おもしろかったので、引用させていただきましょう。
・・・
随分以前に、米国の雑誌に出ていた記事ですが、中南米のエクアドルでのことです。中風で完全に動けなくなった患者ばかりが入院している病室に、ニシキヘビのような大蛇が入ってきたというのです。さて、動けない患者たちはどのように反応したでしょうか。
1. 動けないので大声を出して助けを求めた。
2. 声をひそめて大蛇がどこかへ行ってしまうのをじっと待った。
正解は、そのいずれでもありません。何と、「全員ベッドから飛び降り、病室から逃げ出した」というのです。
生命が危機に瀕するようなできごとに遭遇して、潜在能力がつかわれたのです。普段は完全に動けない患者なのに、大蛇の前では動くことができたのです。その潜在能力のことを別名「第二の力」と言いますが、「第一の力」すなわち通常の能力を使い切ったあとになってようやく引き出されてくる能力です。
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なるほど、私も思い当たることがあります。
●あるときの私は、早朝4時にバチッと目が覚め、日の出前に「がんばれ社長!」を書き始めます。午前7時には書き終え、家族が起きてきたらそろって朝食。シャワーを浴び、歩いて1時間かけてオフィスに出社。一日平均15,000歩あるきます。日中は精力的に働き、帰宅前にはジムで汗を流します。夕食と家族団らんのあと、就寝前には、何より楽しみな読書タイム。朝から晩まで、目標に意識が集中し、心地よい緊張感とあふれる充実感でぐっすり熟睡しているので疲れをまったく知りません。自然に人にも優しくなれます。
●一方、別の私は、やる気がなく、昼近くに目覚めます。すでに遅刻しているのであわててタクシーに飛び乗ります。出社後はすぐにランチ。オフィスにもどると、しばしネットサーフィン。眠気が襲ってくるのでしばし昼寝。昼寝が終わると、メールチェックを済ませ、数時間かけてメルマガを発行。もうそれだけでグッタリし、仕事を終えます。午後6時になると友人をさそって酒を飲みにネオン街へ。たらふく食べて飲んで騒いで、家にもどるのは午前様。翌朝はまた寝坊します。
●さて、この「二人の武沢信行」は、まぎれもなく同一人物です。決して、そっくりさんではありません。この差は、意識と習慣の違いですが、それが続くと決定的な「才能」格差を生み出します。
●才能とは何か? それは、自らの中に眠る潜在能力を引き出す能力のことです。顕在的な能力(第一の力)を出し切った人だけが開くことができる「ハッチ」の向こうに、今までまったく気づかなかった、無尽蔵に湧き出るパワー源(第二の力)があるのです。そのパワーを活用できること――それが、才能なのです。
●疲れたと思ったらもっと働く。眠いと思ったらもっと働く。帰ろうと思ったらもう一仕事。特に若いうちにそうした仕事をしてきた人は、潜在能力が顕在化していくのです。潜在能力を味方につけるためにも、顕在能力を使い切る必要があるのです。だから、「もう一番」「もう一丁」の精神が大切だと思うのです。
ボードメンバープロフィール
武沢 信行氏
1954年生まれ。愛知県名古屋市在住の経営コンサルタント。中小企業の社長に圧倒的な人気を誇る日刊メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』発行者(部数27,000)。メルマガ読者の交流会「非凡会」を全国展開するほか、2005年より中国でもメルマガを中国語で配信し、すでに16,000人の読者を集めている。名古屋本社の他、東京虎ノ門、中国上海市にも現地オフィスをもつ。著書に、『当たり前だけどわかっていない経営の教科書』(明日香出版社)などがある。
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