武沢信行の「社長の学校・事始め」 | 経営者会報 (社長ブログ)
社長業を極めるためのカリキュラムについて、「日本的経営のリニューアル」という視点から紹介します
ナンプレに熱中して
●このゴールデンウィークを利用して上海・香港を旅行してきました。雑誌を何冊か買って機内で読むのが好きなので、いつものようにまず空港の書店へ立ち寄り雑誌を数冊と、この日は「ナンプレ」(数学パズル)の本も一冊買って機内に乗り込みました。
●自宅で子どもが「ナンプレ」に熱中しているのを見て、私も一度やってみようと思ったのですが、最初はルールや解き方がよくわからなかったので、「標準時間5分」の問題に30分以上もかかりました。だんだん慣れてきて、上海に着く頃には15分そこそこで解けるようになったのですが、それでも標準時間の5分はクリアできませんでした。
●結局その日、上海に着いてからもホテルで「ナンプレ」に熱中していたのですが、その日の最短時間は9分。普通の人は5分で、上手な人はもっと短い時間で解いていると思うと悔しくてたまりませんでした。
●こんなとき、私は新しい問題を解くのをやめて、発想を変えようと努めます。「なぜ5分で解けないのか」を考えるのではなく、「5分で解いている人はどのように発想しているのだろう」と考えてみるのです。その時に、ハッとするような新発想が生まれることもあります。このときは、残念ながらその新発想が出ませんでした。ということは、「解き方は正しいはずだ、あとは練習が足りないだけだ」という結論になります。
●部屋の冷蔵庫にあったコーラとチョコレートをほおばりながら、新しい問題を何問も何問も解いていくうちに、「ナンプレ」の本をまくらに眠っている私がいました。結局、その日はあきらめてベッドで休み、翌朝気分を一新して「ナンプレ」に立ち向かいましたが、やっぱり15分くらいかかります。
●朝食をすませ、シャワーを浴びて再挑戦するうちに、スコンと10分で解けるようになりました。今度は9分、次は8分…と一気に時間短縮がすすんでいき、約束のためホテルを出発する直前には5分台の記録を出すことができました。そのときの私は、興奮してアドレナリンが大量に分泌されていたはずです。
●これから紹介するのは、バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの談話です。
・・・
大事なシュートを失敗しても、僕はその原因を考えたことは一度もない。失敗した原因をあれこれ考えると、必ず否定的な結果を考えるようになってしまうからだ。
人生で何かを達成したいと思うときは、積極的かつ、攻撃的にならなければならない。目標を決め、それに向かってひたすら努力するだけだ。受身の姿勢では絶対に達成することはできない。何かに挑戦するとき、僕はそれを達成すること以外、何も考えないことにしている。
スポーツにおいては、恐怖心は時に、集中力の欠如から生まれる。例えば、フリースローのとき、カメラの向こうで多くの人が僕を見ていると考えると、絶対にシュートを成功することはできない。
だから、こんな時自分の中にイメージを描くことにしている。試合でも、何千回と練習してきた方法やテクニックでシュートする。結果は考えない。そうすれば、リラックスしてシュートを放てるからだ。
僕は失敗を受け入れることができる。誰にでも失敗することがあるからだ。しかし、僕は挑戦することをあきらめることは絶対にできない。だからこそ、僕はチャレンジすることにも恐怖を感じたりしない。
成功できるかどうかなんて、僕にはどうでもいいことだ。情熱の全てを注ぎ、110パーセントの努力をしている限り、結果はどうでもいい。恐怖心は幻想だ!
・・・
●今、私は「標準時間5分」の問題であれば3分台で解くことができるまでになりました。なぜなら、何百問、何千問も解いているうちに、解いている間は何も考えず、脳と手が一体になって動くようになったからです。
●トレーニングとは、何も疑わずに練習をくり返すことなのだと思いました。頭ではなく、身体で習得しなければならないことには、トレーニングが必要なのです。
●自宅で子どもが「ナンプレ」に熱中しているのを見て、私も一度やってみようと思ったのですが、最初はルールや解き方がよくわからなかったので、「標準時間5分」の問題に30分以上もかかりました。だんだん慣れてきて、上海に着く頃には15分そこそこで解けるようになったのですが、それでも標準時間の5分はクリアできませんでした。
●結局その日、上海に着いてからもホテルで「ナンプレ」に熱中していたのですが、その日の最短時間は9分。普通の人は5分で、上手な人はもっと短い時間で解いていると思うと悔しくてたまりませんでした。
●こんなとき、私は新しい問題を解くのをやめて、発想を変えようと努めます。「なぜ5分で解けないのか」を考えるのではなく、「5分で解いている人はどのように発想しているのだろう」と考えてみるのです。その時に、ハッとするような新発想が生まれることもあります。このときは、残念ながらその新発想が出ませんでした。ということは、「解き方は正しいはずだ、あとは練習が足りないだけだ」という結論になります。
●部屋の冷蔵庫にあったコーラとチョコレートをほおばりながら、新しい問題を何問も何問も解いていくうちに、「ナンプレ」の本をまくらに眠っている私がいました。結局、その日はあきらめてベッドで休み、翌朝気分を一新して「ナンプレ」に立ち向かいましたが、やっぱり15分くらいかかります。
●朝食をすませ、シャワーを浴びて再挑戦するうちに、スコンと10分で解けるようになりました。今度は9分、次は8分…と一気に時間短縮がすすんでいき、約束のためホテルを出発する直前には5分台の記録を出すことができました。そのときの私は、興奮してアドレナリンが大量に分泌されていたはずです。
●これから紹介するのは、バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの談話です。
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大事なシュートを失敗しても、僕はその原因を考えたことは一度もない。失敗した原因をあれこれ考えると、必ず否定的な結果を考えるようになってしまうからだ。
人生で何かを達成したいと思うときは、積極的かつ、攻撃的にならなければならない。目標を決め、それに向かってひたすら努力するだけだ。受身の姿勢では絶対に達成することはできない。何かに挑戦するとき、僕はそれを達成すること以外、何も考えないことにしている。
スポーツにおいては、恐怖心は時に、集中力の欠如から生まれる。例えば、フリースローのとき、カメラの向こうで多くの人が僕を見ていると考えると、絶対にシュートを成功することはできない。
だから、こんな時自分の中にイメージを描くことにしている。試合でも、何千回と練習してきた方法やテクニックでシュートする。結果は考えない。そうすれば、リラックスしてシュートを放てるからだ。
僕は失敗を受け入れることができる。誰にでも失敗することがあるからだ。しかし、僕は挑戦することをあきらめることは絶対にできない。だからこそ、僕はチャレンジすることにも恐怖を感じたりしない。
成功できるかどうかなんて、僕にはどうでもいいことだ。情熱の全てを注ぎ、110パーセントの努力をしている限り、結果はどうでもいい。恐怖心は幻想だ!
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●今、私は「標準時間5分」の問題であれば3分台で解くことができるまでになりました。なぜなら、何百問、何千問も解いているうちに、解いている間は何も考えず、脳と手が一体になって動くようになったからです。
●トレーニングとは、何も疑わずに練習をくり返すことなのだと思いました。頭ではなく、身体で習得しなければならないことには、トレーニングが必要なのです。
ボードメンバープロフィール
武沢 信行氏
1954年生まれ。愛知県名古屋市在住の経営コンサルタント。中小企業の社長に圧倒的な人気を誇る日刊メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』発行者(部数27,000)。メルマガ読者の交流会「非凡会」を全国展開するほか、2005年より中国でもメルマガを中国語で配信し、すでに16,000人の読者を集めている。名古屋本社の他、東京虎ノ門、中国上海市にも現地オフィスをもつ。著書に、『当たり前だけどわかっていない経営の教科書』(明日香出版社)などがある。
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