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待ち伏せ読書

投稿日時:2010/04/09(金) 09:42rss

●「他人が自分に期待するより高い基準で、責任を負いたまえ。弁解をしてはいけない」 (米牧師:ヘンリー・ワード・ビーチャー)という言葉があります。

私の記憶が正しければ、名古屋のT社長は約束に一度も遅れたことがありません。それどころか、いつも私より先に待ち合わせ場所に到着しています。名古屋、東京、アジアと飛び回り、大変お忙しい社長なのに、どうしていつも私より先に待っておられるのか不思議でした。

●ある時、ものは試しに待ち合わせ場所に30分前に行ってみました。すると、すでにT社長は先に待っておられるではありませんか。そして、いつも決まって本を読んで待っておられるのです。完全に意識してそうされているのだと思い、あるとき尋ねてみました。

するとこんな答えが返ってきました。

「私は約束の時間に遅れて恐縮しながら人に会うのが嫌なんですよ。遅れると相手に失礼になるだけじゃなくて、自分に嫌気がさしてくるでしょう。その時点でもう負けですよ

●早めに約束場所へ行って読書して相手を待つ。なるほど合理的な方法です。

「待ち伏せ読書」とでも命名したくなるほど、このやり方は一石二鳥にも三鳥にもなります。
読書時間が取れないとおなげきの方に最適な読書法かもしれません。仮に毎月30回の待ち合わせがあるとして、一回平均30分の待ち伏せ読書をすれば、15時間も読書時間が確保できます。待ち伏せ読書だけで一ヶ月に数冊の本を読めてしまう計算です。

●T社長曰く、
「こうすることで、もし相手が遅れてきても全然気になりません。むしろ読書がはかどるわけですから、早く来られては困るんですよ。ハッハッハ。」
これは、相手の遅刻に対して寛大になれる方法でもあるようです。

「他人が自分に期待するより高い基準で、責任を負う」ということのひとつのスタイルを見る思いがしました

ボードメンバープロフィール

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武沢 信行氏

1954年生まれ。愛知県名古屋市在住の経営コンサルタント。中小企業の社長に圧倒的な人気を誇る日刊メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』発行者(部数27,000)。メルマガ読者の交流会「非凡会」を全国展開するほか、2005年より中国でもメルマガを中国語で配信し、すでに16,000人の読者を集めている。名古屋本社の他、東京虎ノ門、中国上海市にも現地オフィスをもつ。著書に、『当たり前だけどわかっていない経営の教科書』(明日香出版社)などがある。

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