武沢信行の「社長の学校・事始め」 | 経営者会報 (社長ブログ)
社長業を極めるためのカリキュラムについて、「日本的経営のリニューアル」という視点から紹介します
2011年12月16日(金)更新
集客成功マニュアル
●集客という行為を甘くみているのではないかと思うことがあります。
集客は、たくさんあるあなたの仕事の一部分なのではなく、全部だと思ってみてください。それが本業の集客であろうと、交流会の集客であろと、PTAの会合であろうと、引き受けた集客は全うさせるのが仕事というものです。従って、いかなる種の集客であっても、集客力はあなたの実力そのものであるということです。
●セミナーや講演会、イベントへの集客に失敗した理由を尋ねてみると、毎回いろんな言い訳を聞くことができます。
・本業が忙しくて集客に手が回らなかった
・告知用のホームページ作りに手間取り、集客開始が遅れた
・開催日(時間)の設定を誤った
・風邪で一週間寝込んだのが響いた・・・
などなど。
●しかし、言い訳をいくら並べても今後の集客力向上につながりません。
毎回の体験をもとに、そのつどノウハウを貯めていくべきでしょう。そこで今日は、集客力アップについて、心構えと技術の両面から考えてみることにしましょう。
●《主催者にとっての集客力向上、心構え編》
1.集客は余分な仕事ではない。一番大切な仕事と心得るべし。
2.イベントの集客は協力者不在では成功しない。一人で抱え込むのではなく、集客の初期段階で協力者との信頼関係を作るべし。
3.集客の状況は、マメに報告・連絡・相談すべし。特に協力者に対しては逐一報告を入れることや、参加申込みしてくれたお客にも協力依頼するなど、集客への情熱を周囲に発信させ続けるべし。
4.取らぬ狸の皮算用をしないあのメルマガの告知で何人、あの人の一声で何人、などの数を合計してもその通りにならない場合が多い。むしろそうした計算で妙な安心感をもつと、集客行動が怠慢になることがある。
5.あなたのブランド保持のためにも、少なくとも一週間前には、「完売!」、「満席御礼!」、「キャンセル待ち」、「次回優先案内受付」など、実際に満席にして集客を打ち切るべし。いつまでも「受付中!」にしない。
以上が心構えで、次はテクニカルな面をみてみよう。
●《主催者にとっての集客力向上、テクニカル編》
1.集客計画を作るべし
・日割りの集客目標を決め、誤差を毎日チェックする
・イベント開催日の一週間前には集客目標を達成する計画を作る。イベント前日とか当日に告知して
いるようでは、ジタバタしているように周囲に思わせるだけだ。
2.ゴリヤクを明確にすべし
このイベントに参加すると、
・誰にとって
・どのようなゴリヤクがあるか
・またなぜそう言えるのかを紙に書くべし。
これを具体的に書くことができれば、おのずと対象者や協力者にそれを伝えやすくなる。これが、漠
然としていたら相手も理解してくれない。当然、ホームページやチラシでもそれを明確にする。講演
会やセミナーであれば、講師がどのような内容の話をするのか(レジメ)も可能な限り具体的に書
く。
3.始動を早めるべし
・始動が早すぎて失敗することなどない。始動が早ければそれだけ告知期間が長くなる訳だから集客
に有利となる。
特に先々まで予定が入りやすい経営者やビジネスマンがメインターゲットの場合、最低でも二ヶ月前
には集客を始めないと先約が入ってしまう。
・告知が早いだけでなく、実際上の参加申込み受付も早めるべし。告知だけして、「集客受付はまた
後日」では意味がない。告知したその場でクロージングすべし。
4.露出計画・・・告知手段を多様化する
・幹事のメルマガやブログでの告知
・協力者のメルマガやブログでの告知
・チラシ配布
・有料の広告宣伝(雑誌や新聞掲載)
・無料のパブリシティ(マスコミ、ミニコミ、官公庁)など、デジタルとアナログを使い分けること
と、露出媒体の多様化で一人でも多くのユニークユーザーに告知する。
5.熱意ある告知
・例としてメルマガ「がんばれ社長!」のセミナー集客効果について考える。
私自身がそのイベントをどれだけすごいかと思えるかによって、紹介文章の熱に差が出る。自分も参
加したいほどすごいイベントの場合は、それが読者にも伝わるので、配信部数の0.3%(100人)近い
集客が一回の配信で可能になる場合もある。また、義理で告知協力するだけならば、0.01%(3人)
程度だろう。告知に同じスペースを使っても何十倍もの差がでるということだ。以上のパーセンテー
ジ×告知回数なのだが、二度目三度目の告知になると、それも徐々に下がっていくと考えよう。した
がって、自分以外のメルマガ作者やブロガーに告知協力をお願いするときには、真剣にその協力者に
売り込まねばならない。
以上は、私が考える「集客力向上マニュアル」だが、あとは、あなたの叡智をかたむけてこれを肉付けし、完成させてほしい。あとはその都度、これを実践補強していくだけである。
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ボードメンバープロフィール
武沢 信行氏
1954年生まれ。愛知県名古屋市在住の経営コンサルタント。中小企業の社長に圧倒的な人気を誇る日刊メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』発行者(部数27,000)。メルマガ読者の交流会「非凡会」を全国展開するほか、2005年より中国でもメルマガを中国語で配信し、すでに16,000人の読者を集めている。名古屋本社の他、東京虎ノ門、中国上海市にも現地オフィスをもつ。著書に、『当たり前だけどわかっていない経営の教科書』(明日香出版社)などがある。
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